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2007年01月13日
『そして、警官は奔る』
先週図書館で、日明恩(たちもりめぐみ)「そして、警官は奔る」を借りて読みました。
“キチク”とあだ名される警視庁の刑事・武本巡査部長が主人公のシリーズ第2弾。
同じ作者のデビュー作でメフィスト賞受賞作の「それでも、警官は微笑う」を昨年末、古本で手に入れて読んだら面白かったので、続編の本作も読んで見たくなったのです。
「それでも、警官は微笑う」の方の感想は割愛するとして、「そして、警官は奔る
」は、シリーズ1作目の「それでも、警官は微笑う
」と比べると、やや評価が低くて、賛否両論と言うか否定的な感想も割りと目立つ。
その辺も含めて読んでみたのだけれど、読み始めたら止まらなくてほとんど一気に読んでしまった。それほど引き込まれたのです。
不法滞在の外国人の子供を狙った児童ポルノに人身売買と、書かれている内容はかなりヘビーです。フィクションだとわかっていても、恐らく現実に似たような事件はたくさんあるのだろうと言うのは、簡単に想像出来る。
上に書いたように内容的には重く、後味の悪さすら感じるラストなのだが、それでも読後は色々と考えさせられた。フィクションだけれどまるでルポルタージュのようなリアルさが感じられるのは、作者がよほどしっかりと取材したのだろう。
娯楽性には欠けるが、一部で囁かれているような駄作だとは、私には思えません。
投稿者 ronia : 2007年01月13日 22:05